(株)尼崎れいる・ふぁくとりートップページへ戻る
京阪電車
 大阪・淀屋橋と京都・出町柳を結ぶ京阪本線・鴨東線を中心に枚方市から交野・私市へ行く交野線,中書島から黄檗・宇治へ行く宇治線,三条京阪から御陵・山科を経て浜大津まで行く京津線(三条京阪〜御陵間は京都市営地下鉄東西線),比叡山の麓,坂本から浜大津・膳所を経て石山寺へ行く石山坂本線,八幡市から男山山上までのケーブルカーが京阪電車の路線です。
 京阪本線は天満橋〜萱島間が複々線,天満橋〜淀屋橋間,萱島〜出町柳間が複線になっています。また,京津線の浜大津側と石山坂本線の一部は併用軌道(俗に言う,路面区間)になっているなど,特徴が多数あります。

 種別はK特急特 急急 行準 急区 急普 通の6種があります。
 宇治線・京津線・石山坂本線は普 通のみです。
 交野線は,2003年の秋のダイヤ改正で淀屋橋ゆきのK特急 「おりひめ」,私市ゆきの準 急 「ひこぼし」が登場しました。
停車駅はどちらも,交野線内は各駅停車,京阪本線内はそれぞれの種別の停車駅に停まります。
 京都市営地下鉄東西線が開業するまでは京津線にも準 急が走っていました。

停車駅ご案内
種 別
 停 車 駅 
備 考
K特急
北浜・天満橋・京橋・中書島・丹波橋・七条・四条・三条 です。平日の朝・晩に運転します。
朝の淀屋橋行きは枚方市にも停車します。
特 急
北浜・天満橋・京橋・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・四条・三条 です。平日の昼間時間帯と土・休日は終日に運転します。
枚方市・丹波橋・三条で準 急 に連絡します。
急 行
北浜・天満橋・京橋・寝屋川市・香里園・枚方市・樟葉・八幡市・中書島・
丹波橋・伏見稲荷・七条・五条・四条・三条・丸太町 です。
主に朝・晩の運転です。
昼間時間帯は守口市と枚方公園にも停車します。
準 急
北浜・天満橋・京橋・萱島と萱島から出町柳までの各駅 です。昼間時間帯は守口市にも停車します。
区 急
北浜・天満橋・京橋・守口市と守口市から樟葉までの各駅 です。朝夕のラッシュ時間帯と早朝・深夜時間帯に走っています。
普 通
各駅に停車します。 


京阪本線・鴨東線・宇治線・交野線を走る車両たち
特急専用車
形 式
 解 説 
8000系
 1989年(平成元年)に鴨東線開通に伴い登場した車両で,メカニズムは6000系をベースにしたものを採用した特急専用車です。
 登場時は伝統のテレビカーを組み込んだ7連でしたが,平成9年から10年にかけて3000系で好評だったダブルデッカー車を組み込んだ8連となりました。このダブルデッカーの側面には時代祭の行列が描かれています。
3000系
 特急電車の増発に伴って昭和46年から48年にかけて増備された特急車です。この3000系から冷房搭載とテレビカーのテレビはカラーに,収納式の補助いすも設置されました。
 1989年に登場した8000系と入れ替わるように順次廃車となりましたが,現在でもダブルデッカーを組み込んだ8連1本が8000系に混じって元気に走っています。また,廃車になった車両も静岡の大井川鉄道,富山の富山地方鉄道で元気に走っています。


一 般 車
 形  式 
 解 説 
1000系
 昭和52年に登場した,旧性能の700系のボディーを再利用した車両です。平成3年から7年にかけて改修工事を行ったときに,編成の見なおしを行い,先頭車は両方ともモーター無しとしなりました(改修工事以前はモーターを積んだ先頭車でした)。
 旧型車のボディー再利用しているため,他の一般車とは違う窓配置になっているのが外観上の特徴です。
 7連6本,42両が在籍しています。
1900系
 昭和31年製の1810系と38年から製造の1900系を1つの形式にまとめたのがこの1900系です。京阪特急=テレビカーというイメージもこの車両が作ったものです。3000系登場後にドアを増設して通勤車となり,現在は全編成5連に短縮され,本線の普通のほか宇治線や交野線で走っています。5連7本,35両と車両数はさほど多くありませんが,増設ドアの違いやパンタグラフの有無など色んな形態の車両が居るので,見ていてもなかなか飽きない形式です。
2200系
 昭和39年に登場した,2000系ベースの急行用車両です。この形式から前面にスカートが取りつけられました。昭和49年に冷房取りつけ工事を行った際にパンタグラフを従来のひし形のものから下枠交差形のものに交換されています。昭和59年から63年にかけて改修工事が行われ,現在の姿となっています。
 8連が4本,7連が10本,あまり1両の計103両が在籍しています。
2400系
 昭和44年・45年に登場した,2200系ベースの通勤用車両です。通勤形車両としては関西初の冷房車として登場しました。屋根に8基のクーラーユニットが所狭しと載っているのが外観上の特徴です。初期の編成はひし形のパンタグラフでしたが,後に増備された車両は下枠交差形のパンタグラフが採用されました。昭和63年から平成2年にかけて行われた改修工事で現在の姿になりました。
 編成は7連6本,42両が在籍しています。
2600系
 昭和53年に登場した,スーパーカーと呼ばれる2000系の昇圧対応車です。昇圧にはMT編成の単車方式で対応しました。2両から4両までを1ユニットとし,4両から8両までさまざまな編成が組めるのもこの2600系の特徴です。また,ボディーは2000系のものを再利用したほか,台車も多種多様です。現在は4連・5連・6連・7連の編成を組んで,本線の普通から急行電車のほかに宇治線,交野線でも走っています。
 2600系は100両を越す大世帯で,その中でも2621・2622編成は試作冷房車として,昭和55年・56年には旧型車の機器を採用した新1800系置き換えように2630系を28両新造したほか,2600系の3両が2200系と編成を組んでいるなど趣味と言う観点から見ても1900系同様,面白い形式です。
5000系
 昭和45年から54年にかけて登場した,ラッシュ時対策の車両です。18mの車体に5扉と言うドア配置で,ラッシュが過ぎると2つ目と4つ目のドアを閉め切り,ドアのところには格納していた座席をセットして3扉車となるユニークな車両です。平成9年からバリアフリーなどのリニューアル工事を施行しています。他の系列と同じように本線の急行から普通まで幅広く運用についています。
 編成は7連7本の49両が在籍しています。
6000系
 昭和58年に京阪線を600Vから1500Vへと昇圧するのに対応できない旧型車の置き換えに登場したのが6000系です。この系列京阪の車両のイメージを大きく変えました。ドア間の窓が2000番台の系列では3枚のところを大きな窓2枚に,パンタグラフも従来の車両が1挺なのに対し6000系は2挺と,これ以降に登場する車両の基本となった車両です。何回かにわたって増備されたため,8連14本の112両と2600系に次ぐ大世帯となっています。この形式も急行から普通まで幅広く運用についています。
 大世帯となると6000系にもちょっとした変形車が居ます。6014Fの6014号車はボディーの形が7000系なのです。実は旧6014(現7004)はVVVFインバーター制御の試作車として登場しました。その後,VVVFインバーター制御を本格的に導入した7000系が登場したときにこの旧6014を7000系に編入しました。それと同時に7000系のボディーを持つ新6014を新製した・・・というわけです。
7000系
 特急車である8000系と同じ,平成元年登場の通勤車です。6000系に準ずるデザインですが,前面の傾斜が少なくなったり,VVVFインバーター制御やパンタグラフが2挺から1艇に減るなど外観上の違いがあります。7004Fの7004号車は6000系のところで述べたように元6014Fの6014号車です。
 7000系は急行から普通までのさまざまな運用につきます。車両数は7連4本28両の小世帯です。
7200系
 平成7年に輸送力増強で登場した車両で,7000系がベースに色々と改良を加えた車両です。運転室の拡大など特急車8000系のデザインを取り入れた車両です。9000系,10000系もこのデザインを採用することになります。また,この形式から車内案内表示機の設置やパワーウインドウの設置されています。
 他の形式同様,急行から普通までさまざまな運用につきます。車両数は8連2本と7連1本の計23両です。
9000系
 平成9年に7200系同様,輸送力増強で登場した車両です。7200系がベースですが,ラッシュ時に特急に使用することから京阪初の3扉セミクロスシートを採用しています。ラッシュ時間帯以外の特急電車に使用するときは中央のドアを閉め切り,補助椅子を出して運用につくようになっています。塗装も他の車両と区別するため,緑のツートンの間にパステルカラーのブルーを入れています。
 特急から普通までさまざまな運用をこなすオールマイティな車両です。編成は8連5本,40両が在籍しています。そのうちの1本,9005Fはモーターを積んでいない中間車をロングシートにする改造と転落防止ほろの取りつけ工事を受けました。
10000系
 平成14年に登場した10000系は老朽化している1900系・2600系置き換えように7200系をベースにしながらも,全く違う発想で作られた車両です。転落防止ほろの設置,車いすスペースの設置,ホームの段差縮小のために床面をさげる・・・などバリアフリーを推し進めた車両です。また,塗装も京阪の通勤車=緑の濃淡からターゴイズグリーン1色へと45年ぶりに変更しました。編成は4連3本12本が在籍していて,主に交野線や宇治線で走っています。

このページのトップに戻る

(株)尼崎れいる・ふぁくとりートップページへ戻る